4月中旬のことです。新潟大学医学部細菌学教室におられた山本達男先生(元教授)からお電話といただきました。

⇒山本先生は、新潟に行かれる前に、順天堂大学医学部細菌学教室(当時横田教授)におられ、私の恩師である松本慶蔵先生(長崎大学名誉教授)と接点があったとのことでした。

⇒用件は、アハメド先生(大分大)と共著で執筆させていただいた『新・病原菌の今日的意味』という本で、「モラキセラ・カタラーリス」(グラム陰性球菌)のグラム染色所見(顕微鏡写真)がとてもきれいで、ぜひ教科書などの教材に使わせてほしいという話でした。

⇒「モラキセラ・カタラーリス」(グラム陰性球菌)は、呼吸器感染症(急性気管支炎や肺炎、COPDなどの慢性呼吸器疾患の感染症)の重要な病原菌の1つですので、感染症学の教材に活用していただけることは、たいへん嬉しいことです。

⇒「モラキセラ・カタラーリス」(グラム陰性球菌)による感染症は、長崎大学から世界に情報が発信された細菌ですし、私の学位論文(博士号)も「モラキセラ・カタラーリス」(グラム陰性球菌)による院内感染の分子疫学的解析(遺伝型を用いた院内感染症の伝播経路の解析)でしたので、個人的にも思い入れのある細菌でもあります。

⇒正しい知識が世の中に広まっていくことは、喜ばしいことといえます。どんどん活用されることを希望いたします!!