O-157(オーいちごなな)感染症~O-111(オーいちいちいち)より知られている~

O157(オー いち・ご・なな)は、O(オー)抗原が157番の腸管出血性大腸菌で、O111のようなO抗原をもつ大腸菌の中で、最も恐れられています!

⇒実際には、腸管出血性でベロ毒素(菌体外毒素)をもつ病原性大腸菌のO抗原は、今回の事件で問題になっO111以外に、O1、O18、O26、O111、O128など多数あります!

⇒O157は、1996年(平成8年)5月に岡山県の学校給食によるO157食中毒事件で広く知られるようになりました!大阪での集団発生も広く報道されました!

⇒O157に感染しますと、感染して2 – 3日後に血便と激しい腹痛(出血性大腸炎)を引き起こします!

⇒さらに、溶血性尿毒症症候群(HUS、急性腎不全・溶血性貧血をおこし、集中治療する必要あり)や急性脳症などをおこし、死亡することがあります!

⇒O157やO111などの病原性大腸菌は、牛などの糞便等から検出されており、その肉に付着(汚染)する可能性が高いといえます!

⇒一般に、細菌は加熱に弱いため、ハンバーグなどの中心温度を75℃以上に加熱することで、感染を防ぐことができます!

⇒生肉や生レバーなどを食べることは、食文化の1つとは言えますが、今回のような食材の汚染があると、同様の事件が、今後も起こりうるということになります!

*1990年(平成2年) – 埼玉県浦和市(現在のさいたま市)の幼稚園において、死者2名、有症者268名にのぼる集団感染が発生しました

⇒調査でO157に汚染された井戸水が原因と判明しました!

⇒この他、サラダや浅漬けが原因となった集団感染も報告されています!
(感染源は、生肉だけではありません。)