O111、O157感染症~ベロ毒素って何?赤痢のようなもの~

ベロ毒素は、腸管出血性大腸菌が菌体外に産生する毒素タンパク質(外毒素)です!

⇒今回のO111やO157など、O抗原をもつ大腸菌で問題になる毒素です!

⇒『ベロ毒素』は、赤痢菌のうち、「志賀赤痢菌」が産生する『志賀毒素』(しがどくそ、シガトキシン)と同一のもので、『志賀様毒素』(しがようどくそ)とも呼ばれます!

⇒ベロ毒素は、真核細胞のリボソームに作用して、タンパク質合成を阻害します!タンパク質の合成が出来なくなった細胞は死に至り、さまざまな組織で組織障害をおこします!
そして、出血性の下痢や、溶血性尿毒症症候群(HUS)、急性脳症などのさまざまな合併症を引き起こします!

⇒『ベロ毒素』ありということは、『赤痢菌の親戚(赤痢のようなもの)』と考えてもらうとよいでしょう!