COPDは、慢性閉塞性肺疾患の医学英語の頭文字をとった略語で、これまでも、タバコ病として取り上げてきました。残念ながら、COPDという病名は、高血圧のように広く知られている病名とはなっておりません。
⇒最近では、和田アキ子さんが、COPD大使として、メディアを通じて、COPDの啓発(広くしっていただく)にかかわっておられました!
⇒今後、高齢化社会でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は増加することが予想されていますが、COPDの認知度はまだまだ低い状況にあります!
⇒今年度(平成24年度)から、1人でも多くのCOPDの患者さんが、早期診断され、治療をうけられるように、日本医師会や関係学会(日本呼吸器学会、結核予防会、日本呼吸ケア・リハビリテーション学会)が中心となって、「COPD啓発プロジェクト」を発足しております。
⇒今後10年間でCOPDの認知度を25%から80%に上げることを目標としているようです。
⇒日本COPD対策推進会議、日本医学会、上記の学会、製薬企業が産学連携して実施する日本初の啓発活動となるようです。
⇒COPDの症状として、咳、痰、動作時の息切れが挙げられますが、「年のせい?」と思って受診されないことが多く、未診断患者(他の疾患と誤診も含む)が約95%ともいわれています!現在の人口動態で換算すると40歳以上で約700万人が罹患していると推計されています。COPDで死亡された方の数は2010年で約1万6000人と報告されています!
⇒COPDの問題点は、患者さんが症状に気付きにくいこと、呼吸機能が徐々に低下すること、などがあげられます。
⇒早期診断のためには、長期の喫煙歴がある人はCOPDを疑うこと、50-60代の早期COPDに多い症状(咳、痰)に注目すること、などが挙げられているようです。
⇒健康診断や人間ドックなどで、胸部X線写真を撮影した際に、気腫性変化があれば、COPDの疑いとして、呼吸機能検査を受ける流れができてくると、症状が乏しくてもCOPDの診断が得られる例が増えるではと私は考えている。