タミフル予防投与は推奨されない~タミフル耐性ウイルスについて~

新型インフルエンザウイルス(2009AH1N1)でもタミフル耐性ウイルスがヒトからヒトに感染することが確認され、米フィラデルフィアで開催された米国感染症学会(IDSA)で報告されました!

⇒2009年6~7月、米国でサマーキャンプの参加者およびスタッフ65人が新型インフルエンザを発症した際、参加者600人に予防目的でタミフルが使用されました

⇒タミフル予防投与後に発症した女性2人(同室者)が遺伝学的にほぼ同一のタミフル耐性ウイルスに感染していることが判明しました

⇒「予防目的で健康な人にタミフルを用いると耐性リスクを高めることになり、耐性ウイルスが拡がるとタミフルが効かなくなる」ので、予防には抗ウイルス薬ではなくワクチンを使用するのが望ましいと米専門家は指摘しています!

⇒一方で、入院患者さんや高リスク患者さんには予防目的で抗ウイルス薬を直ちに投与することを推奨しています!

★日本でも、抗インフルエンザ薬による予防投薬は推奨されておりません。