喘息におけるステロイド吸入~副作用を心配しすぎ?~

気管支喘息の病態は、好酸球(白血球の1つ、アレルギーにかかわる)による気道の慢性炎症です!(国際的共通認識となっています)

⇒吸入ステロイド薬は、口から吸い込まれた後、気管、気管支の粘膜に作用して、気道の炎症を強力に抑えます!

⇒吸入後に口内炎予防のためにうがいをします。もし、吸入されたステロイド薬の1部が嚥下されたとしても、肝臓での初回通過で不活性化(分解)される割合が高く全身に循環する率は低くなります!

⇒吸入療法は局所療法ですので、全身的な副作用(糖尿病、肥満など)は心配しなくてよいといえます!

⇒妊娠中の方につきましても、喘息が安定して母体が健康であることが胎児の発育にも重要という考え方から、局所療法であるステロイド吸入が用いられています!