喘息の治療で、第1選択はステロイド吸入剤で、小さな粉末を吸うドライパウダーと霧状の薬剤を吸うエアゾルがあります。
⇒平成23年10月19日に長崎市薬剤師会の先生方を対象に『喘息治療における吸入指導の重要性』ー末梢気道をどう治療するーという演題名で講演をさせていただき、早3年がたとうとしております。
⇒前回の講演は、ドライパウダーの吸入指導が中心でしたが、今回、平成26年8月20日に『気管支喘息治療における吸入指導の重要性』ーエアゾルとドライパウダーをどう指導する?ーという演題名で講演をさせていただきました。
⇒平成24年3月まででインスパイアイースなどの吸入補助具 (スぺーサー、無料)の供給が終了し、エアゾルの吸入補助具を自費で購入するか、直接吸入するかを選択する必要がでてきました。
⇒実際に、エアゾルの吸い方は、やや難しく、吸入補助具が特に幼児や高齢者で有用でしたが、平成24年4月以降、補助具の供給停止(無料)を受けて、当クリニックでは、直接吸入する方法を模索してきました。
⇒今回の講演では、エアゾルの吸入指導を中心に話をさせていただきました。特に、平成25年2月から取り組んでいる吸入時間(秒単位)の測定が、気管支喘息の治療効果の判定に役立つこと、吸入手技の向上に役立つこと、をお話しさせていただきました。
⇒8月20日は、ご多忙の中、102名の薬剤師の先生方にお越しいただき、吸入指導への関心の高さを感じました。また、講演後は、多くのご質問をいただき、たいへんありがとうございました。