小児の頭痛は、ご家族、医師側の受け取り方によっては、不登校の原因となることもありますので、注意が必要です。

⇒「激しい拍動性の頭痛」は、片頭痛(へんずつう)を疑いますが、小児と成人で片頭痛に違いがあることがわかってきたようです。

⇒小児では、成人(4時間~72時間)と比べて、頭痛の持続時間が短く、1時間ぐらいでおさまってしまうようです。

⇒片頭痛は、片側に起こることが多いのですが、小児では、両側の痛みのことが多いようです。

⇒小児では、汗をかく、顔が赤くなる、などの自律神経症状を伴うことが多いようです。

⇒心身症でも自律神経症状がでますので、患児、ご家族の話をよく聞いて判断することが大切ということになります。

*日本の小児の片頭痛の頻度は、正確にはわかりません。

世界の報告では、就学前3%、小学生4~11%、中学~高校生8~10%程度だそうです

小児の片頭痛は、自然に消失する方もいらっしゃいますが、思春期以降もみられ、成人型に移行する方もおられます。