アスピリン喘息~遺伝子変異が特定されたそうです!~

 

ぜんそく患者さんは、アスピリンなどの解熱鎮痛剤で喘息が悪化することがあり、時に死にいたることもあるため、常に注意がはらわれています!

⇒今回、アスピリンぜんそく患者さん特有の遺伝子変異が初めて特定され、今後、解熱鎮痛剤を使用する前に調べることができるようになるかも?という記事を読みましたので、ご紹介いたします!

⇒群馬アレルギーぜんそく研究所のグループが、「アスピリンぜんそく」の原因となる遺伝子変異を初めて特定したそうです!

⇒同研究所が、肝臓の細胞に存在して薬を分解する酵素「CYP2C19」について、アスピリンぜんそく患者100人と一般のぜんそく患者300人を比較したところ、一般のぜんそく患者は6分の1程度しか変異がなかったのに対し、アスピリンぜんそく患者は半数以上の54人と高率に遺伝子変異が認められたとのことでした!

⇒ほかの遺伝子なども関係すると思われますが、今後、綿棒で採取した口内粘膜の遺伝子を検査することで、発症の危険性を予測できるようになるかもしれません。

⇒これまでは、アスピリンを慎重に投与しながら、発症の有無を調べるしかなく、ぜんそく患者さんにとって大きな負担となっていました。

⇒アスピリンぜんそくは、成人のぜんそく患者の約10%が解熱鎮痛剤の使用などによって発症し、重篤な場合は呼吸困難で死亡することもありますが、これまで原因は不明でしたので、画期的な発見といえるでしょう!

⇒今後、クリニックでも検査できるようになるとよいですね!