嘔吐下痢症(急性胃腸炎)~脱水症対策は大切です!~

 

嘔吐下痢症(おうとげりしょう、急性胃腸炎)は、急に吐いたり、下痢がみられ、脱水症を合併する腸管感染症を症状からとらえた病名です!

⇒症状は、嘔吐(おうと)のみ、嘔吐(嘔気)と下痢、下痢のみの3パターンがあり、発熱を伴う場合と伴わない場合があります。

⇒小児は、特に、水分や電解質(ナトリウム、カリウム、塩素)が失われると脱水症を合併しやすく、適切な水分と電解質の補給が大切です!成人も脱水症を合併している場合には、点滴注射で補充が必要なことがあります!

⇒嘔吐下痢症の場合、イオン飲料では、塩分(ナトリウム、塩素:NaCl塩分)の補給が不十分となります!

⇒塩分の吸収をよくするためには、少量の糖分(砂糖、ハチミツ)が入っている方がよいでしょう!

⇒嘔吐下痢症の時、脱水症対策用ドリンク(飲料水)は家庭で作れます!H22年7月20日に熱中症予防ドリンクの作り方をお知らせしましたが、嘔吐下痢症の場合は、「水500ml+砂糖20g(白糖大さじ2と1/4杯)+食塩1.5g(小さじ1/4杯)+レモン汁(ビタミンC、大さじ1杯」のように、やや塩分を多めにされた方がよいと思います!

*H22年7月20日:熱中症予防ドリンク
「塩分1g以下(0.75g程度)、糖分(ハチミツ大さじ1杯、吸収を速めます)、ビタミンC(レモン汁大さじ1杯)、水500ml」