小児のワクチン~インフルエンザ菌、肺炎球菌の感染予防再開~

小児の髄膜炎の病原体として頻度が高いインフルエンザ菌(b型)や小児の肺炎の病原体として頻度が高い肺炎球菌の感染予防が日本で行われるようになりました!

⇒しかし、この2つの細菌感染を予防するために、ワクチンを同時接種された小児の死亡報告が相次ぎ、3月上旬から一時ワクチン接種を見合わせている状況です

⇒厚生労働省は、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)について、4月から接種を再開する方針を決めました!

⇒専門家検討会は、死亡例を解析した結果、ワクチンの使用と死亡との因果関係はないと結論を出したようです。

、追加報告された2例を含む計7例の死亡例を検証。このうち6例で解剖が行われ、死因は感染症や乳幼児突然死症候群などの可能性が高いと報告された。いずれも接種と死亡との明確な因果関係は認められず、ワクチンの安全性に特段の問題はないと判断した。

米国など海外の使用実績でも、10万人に0・1~1人の割合で接種後の死亡報告があるが、死因は感染症などが大半を占め、国内の死亡割合と大きな違いはなかった。

ヒブワクチンについては、一部製品で異物の混入が見つかり、製薬会社が一部を自主回収したが、調査の結果、針と注射筒を接着する際に誤って合成樹脂が混入したもので死亡との関連はないとした。【佐々木洋】