抗コリン剤の吸入療法は、主に慢性閉塞性肺疾患(COPD、いわゆる、タバコ病)の重要な治療法ですが、気管支喘息の治療薬としても使用できるようになりました。
⇒現在、気管支喘息の治療の主力は、ステロイド吸入と抗ロイコトリエン拮抗薬ですが、抗コリン剤が新たな選択肢として使用できるようになったことはありがたいことです。
⇒6月20日に東京で開催された勉強会には、全国から20名の先生方が参加され、抗コリン剤を今後どのように喘息診療に役立てていけばよいかという視点で、意見交換がなされました。全国でご活躍されている諸先生方と意見交換ができ、たいへん勉強になりました。
⇒また、平成20年以降吸入指導のレベルを上げるために、試行錯誤をしておりますが、平成24年から当クリニックで推進しているきめ細かな吸入指導を推進しています。諸先生方に末梢気道への薬剤の到達度を上げるための当科の取り組みを聞いていただき、吸入指導についてのご質問もいただきました。